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スピリチュアル・リーダーはスピリチュアル・ジャーニー

 2メートル近い長身で「オレ様最強」設定が魅力の映画、沈黙シリーズで世界中を圧倒した、ハリウッド屈指のアクションスター、スティーヴン・セガール。マーシャルアーツの達人で、演じるのは神の領域に達したような無敵キャラクターばかり。合気道の型がばっちりと決まり、後ろ髪を結ぶのは侍を意識しているから。また、2010年に公開された『マチェーテ』で演じた初めて死ぬシーンも、刺された勢いで切腹し絶命するという日本を強く意識したものであった。

36歳で俳優デビューを飾り、ハリウッド・アクションスターの階段を5段飛ばしくらいで駆け上がったスティーヴン。その前の20年間、彼は日本に住み、合気道を学び、日本の、そしてアジアの宗教にどっぷりと浸かっていたのである。

スティーヴンが合気道に興味を持ったきっかけは、7歳の時、合気道創始者で伝説の男・植芝盛平のパフォーマンスを見たのがきっかけだった。神秘的な武術の世界のとりこになった彼は、高校を卒業するとすぐに来日。英語教師として生活費を稼ぎながら、合気道、剣道、柔道、空手、禅などをむさぼるように学び、合気道においては7段を保持するまでになった。

合気道を最も好む理由は「合気道の動きは宇宙との調和だからだ」と説明。受ける側もうまくなければ大ケガをしてしまう合気道に魅了された彼は、1974年に心身統一合気道の先生に昇進し、日本で道場を任される最初の外国人となった。翌年、大阪・十三にある合気道道場の娘と結婚。妻一族が信仰する神道系の大本教に入信したと伝えられるが、恐らく本人は道場の神棚に祈るくらいの軽い感覚だったとみられている。なぜなら、彼にとって大本教は、スピリチュアル・ジャーニーの通り道にしか過ぎなかったからだ。

 「私は重大なスピリチュアル意識を持ちこの世に生まれた。何年もの間、異なる思想の道を学んできた」と語るスティーヴン。60~70年代、武術を習得する傍ら、思想の道を学ぶため、日本のほかに中国やチベットに在住したとのこと。チベットでは、チベット仏教四大宗派最古の流派、ニンマ派のペユル寺座主ペノル・リンポチェ(09年に遷化)の教えのもと、仏教僧になるための修行をしたと伝えられている。

 60~70年代といえば、文化大革命の真っただ中で、チベットでは多くの僧院が破壊されるなど、とても厳しい時代だった。スティーヴンが人民解放軍を止める場面などもあったのでは、と妄想と期待が膨らむが、そのチベットで、彼は「活仏」(化身ラマ)に認定され、チベット仏教に大きくのめり込んでいったのだ。もちろん、ダライ・ラマとも何度か面会しており、彼からも認められているとのこと。「ダライ・ラマと関係があるという既成事実を作りたいクソみたいな奴らを山ほど見てきたよ。ダライ・ラマは、インチキな奴らには絶対に与えないスピリチュアルな祝福を、自分にはくださったんだ。そういうことだ」とインタビューで述べている。

 そんなスティーヴンだが、過去に「私は千里眼を持って生まれ、癒す力を持って生まれた。私は生まれながらにして、ほかの人間とは違うのだ」「カメラの前で言いたくはないが、私は神だ。仏教はすべてにブッダが宿っている。神が存在すると教えているのだが、そういうことだ」と発言し、一部でバッシングされたこともある。

 しかし、バッシングを気にとめることはなく、「私は世界中で、素晴らしいスピリチュアル・リーダーと認められている」と繰り返し発言。「私はファンにとってスピリチュアル・リーダーなんだ。映画の中でも、映画以外でも、私は自分の弟子たちに指導しているんだ」と述べ、「多くの人を殺すキャラクターを演じている映画で指導されていたとは知りませんでした。どうやって教えているんですか?」という質問には、「弟子なら分かるんだよ。私の目を見るだけで、声を聞くだけで、(指をパチンと鳴らし)ビビッて、分かるんだよ」と余裕の表情で答えた。

 スティーヴンは、チベットだけでなく、インドも頻繁に訪れており、多くのスピリチュアル指導者たちと面会している。サイババとは、インド版「スリラー」として動画投稿サイトYouTubeで世界的に有名になった人気俳優チャランジーヴィと共に面会しており、インドの民族衣装である白いクルターを着て儀式に参加する姿が写真に収められている。そう、宗派にこだわらないところが、スティーヴンのスピリチュアル・スタイルなのである。

 スティーヴンはCNNの看板トーク番組であった『ラリー・キング・ライブ』に出演した際、宗教について聞かれ「私はクリスチャンとして育てられてきた」と告白。続けて、「仏教は"仏教を信じなければ地獄におちる!"と説くことはない。仏教徒カトリック、仏教徒プロテスタントっていうのもありなんだ。何でもいいんだよ。なぜなら、仏教は宗教というよりは生き方なのだから」と述べた。仏教がこだわらなくても、キリスト教は他の神を信じたらいけないと説いているのだから、2つの宗教を同時に信仰するのはできないようにも思えるが、スティーヴンは穏やかな表情で、「最も重要なのは自分の人生で何をするのかだ」と悟るように語った。

 映画俳優、脚本家、ミュージシャンとして活躍するほか、ルイジアナ州ジェファーソン郡の保安官代理として20年以上働いていたり、過去25年以上小児病棟を訪問する活動を行っていたり、アフリカのためにチャリティー活動も行っているスティーヴン。チベットで、免疫力を高めるゴージ・ベリーを気に入り、健康食品「ピュア・フォース・エナジー・バー」を開発・販売したり、栄養ドリンク「Steven Seagal's Lightning Bolt」をプロデュースするなど実業家としても活動。「こう見えても 疲れまんねん」というCMの台詞が飛び出してきそうなほど、多忙を極めている。

 なお、CIAスパイだったという説もあるが、これに関して本人は否定。CIAに依頼され、滞在した国についてのレポートを作成し提出していたというのが事実だとも伝えられている。ほかにも、マフィアとの関係をFBIに疑われるなど、ここまで国家機関を相手にしているハリウッドセレブは彼をおいてほかにはいないだろう。FBIから目をつけられていたことがきっかけでアクション俳優としての仕事も減ったとされるが、スティーヴンは「自分にとって最悪な敵、最大の苦悩は、最高の先生だと思っている」と発言。スピリチュアル的に高いレベルにいると自負している彼のプライドをのぞかせるようなコメントをしている。

 「セックスシンボルよりも、才能ある脚本家、素晴らしい俳優として知られるようになりたい」とため息混じりにぼやいたことがあるスティーヴン。つっこみどころの多い数々の名言で愛される無敵の男は、これからも世界中の迷える弟子たちを、スピリチュアル的に導いていくのである。



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