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「MISTY」(実業之日本社)11月号

 先月号のレビューでもお伝えした通り、今月号で「MISTY」(実業之日本社)は休刊です。表紙には、「長年のご愛読、ありがとうございました!」と、モデルの笑顔とともに感謝の言葉が添えられており、本当に最後なんだなあ......とレビューを前にしみじみと思ってしまいました。今では普通に楽しむことができる占い、おまじないを世に浸透させたのは、「MISTY」(前身は「My Birthday」)といっても過言ではありません。それでは創刊30年の集大成になる「MISTY」11月号、早速中身を見ていきましょう。

<トピック>
◎誰もが「本当の幸せ」に気づき始めてる......! 新HAPPY生活
◎魔女ガールの卒業式スペシャル
◎豪華2大付録 TRAPSブックマーカー、Fortune Data Book2012

■30年の年月をかけて、占いを"される側"から"する側"へ

 レビューをし始めたころは、ワンテーマで特集を組んでいた「MISTY」ですが、今月号は今までの総決算と言わんばかりに、12星座占い、月特集、タロット実践講座、ハーブティー、日本の神秘力、水晶玉占い入門など、さまざまな小特集が続きます。12星座占いは、この時期であれば2012年がどんな年になるのか星座ごとに少なくとも2ページは割くところを、なんと「MSITY」は1星座当たり1/2ページ! 少なすぎないか!? 

 創刊当初は、おまじないや、それこそ12星座占い特集が組まれていました。しかし、単なる占いだけではマンネリ化するためか、タロット入門、占星術入門などの実践的なもの特集し始めた「MISTY」。そして、気付けば入門、実践などの能動的な特集が当たり前のように入っているという状況に。今月号も例にもれず、タロット実践講座、水晶玉占い入門があります。星座占いが1星座1/2ページのところ、こちらの実践特集はそれぞれ3ページは割かれていました。そうなんです! 「MISTY」は、30年の年月をかけて、読者をじわりじわりと占いを受け身で楽しむ側から、能動的に実践する側へと移行させてきたのです!! 単なる占い好きが読む雑誌ではなく、占い玄人が読むための雑誌――それが「MISTY」。「『MISTY』(もしくは『My Birthday』)を読んで占い師になりました!」という占い師が、今後増えてきそうな予感がします。

■○○ガールの新境地を開拓

 いつか、じっくりご紹介しようと思っていた、ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ先生が校長を務める「魔女ガール入門」。先生は、ベートーベンっぽい髪型に英国紳士風の服装が素敵なロマンスグレーのオジサマ。毎回、魔女になるための心得を授業風に教えてくれていました。

 ファッション誌で、森ガール、山ガールなどが登場し始めた頃、「MISTY」では魔女ガールブームが巻き起こっていたのをご存じの方はいるのでしょうか。「テレビでも取り上げられ話題になった」と本誌には書いてありますが、はて、そんなブームはあったかしら......? とはいえ、「魔女ガール」という言葉なんて、他のファッション誌では取り上げづらいことこの上ないので、生み出したのは「MISTY」で間違いはありません。

 今月は最終回のため「魔女ガールの卒業式スペシャル」と銘打ち、拡大&カラー版でお届け。いつもならモノクロの先生のお顔も、今回はカラーで拝めます。今回は特別企画として、読めば読むほど味わい深い、ルネ校長の名言集が紹介されています。たとえば、「会社と家の往復の日常生活以外に、もう一つ"魔女"としての顔を持つことで、必ずやあなたが幸せになり、楽しい日々が手に入ることをお約束いたしますよ」と、魔女になることをプッシュしたかと思えば、「人間は本質的には同じです。まずはそのことを理解して、むやみに線を引くのはやめること」と、友だちが魔女ガールになったしても、「線を引くのはやめ」て、受け入れなさいと、周囲の人に向けてのフォロー。さらに、「占いも受け身で読むではなく、自分という存在を考えるツールとして能動的に活用する、それが現代の賢い魔女ガールのあり方です」などなど、まさに今、「MISTY」を卒業する読者の背中を押すような言葉のオンパレード。さすが卒業式スペシャルです。先生の言葉を胸に、魔女ガールたちは、世間の荒波の中、強く生きていけることでしょう。

■「MISTY」最終兵器の登場!

 「アセンションイヤー」と呼ばれている2012年の生き抜くための秘密兵器が、豪華2大付録の一つ、「Fortune Data Book2012」です。これは、西洋占星術、九星、十干十二支、数秘術、タロット、アロマ、ハーブまで、2012年のあらゆる開運情報を網羅している、開運マニアにとっては夢のようなデータブック。毎月、運勢がいい3位までの星座ランキング、月の動き、星の動き、ボイド(トラブルが起こりやすい時間帯)の表示など、これさえ毎日チェックしていれば、どれだけ開運の日々が送れるのか! と思える作りになっています。

 もちろん、手帳として使えるよう、日ごとのスケジュールが書き込めるスペースもあります。巻末には、占術の意味や使い方、タロットの実践やそれぞれのカードの意味を説明したページ、パワーストーンナビにハーブ辞典までがついている充実っぷり。本誌よりも、この付録こそが「MISTY」の集大成ではないでしょうか。そう思わずにはいられないほど、内容が濃いんです!!

 また、もう一つの特別付録は、マイバ読者には懐かしのおまじない「TRAPS」の魔法陣が描かれた「TRAPSブックマーカー」。これをデータブックのしおりとして使うと、開運効果も抜群とか。今年1年パッとしなかった人は、来年の手帳に「MISTY」の付録を使ってみることをオススメします。

 個人的に残念だったのが、あれだけ盲目っぷりが素晴らしかった石の特集がなかったことです。先月、先々月とやり尽くしてる感はありますが、どうせ最後の号であれば、がっつり振り切った石特集が見たかったです。

 付録という楽しみが増えた矢先に伝えられた「MISTY」休刊というお知らせ。30年に渡って、占い・おまじない好き女子のバイブルとして活躍してきた老舗占い雑誌の休刊は、今後の占い・スピ雑誌界にどんな影響をもたらすのでしょうか? 雑誌が売れないと言われ続けている今、休刊という選択が、「MISTY」編集部にとって「本当の幸せ」であり、「新HAPPY生活」であることを願わずにはいられません。
(玉珠子)



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