――神社に行っただけでご利益があると考えてはいないだろうか? 神社を参るときは、何よりも失礼がないようにするのがご利益への第一歩。神主や神職者が教える神社の作法を学んで、たっぷりとご利益をいただこう。

 寺社に参拝していると、なにやら筆文字に朱色のスタンプが押されたものを書いてもらっているのを見かけたことはありませんか? とくに、京都の大きなお寺では大勢の人がもらっているのをよく見かけます。これを「御朱印」と言います。今回は「御朱印」についてお話ししたいと思います。

【第6回 御朱印】

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この御朱印帳に御朱印を集めていきます

■思い出の記録としてもOK

 「御朱印」は、神社や寺に訪れた参拝者が押してもらう印のことです。記念スタンプのようなものとは違い、寺や神社の人が押印し、その下に墨で寺社名や参拝日などを書いてもらって、それを含めて「朱印」と呼ばれます。書く人によって文字の形が変わり、同じ朱印がないというのもまた味です。

 昔は写経を納めないと押してもらえませんでしたが、現在は300~1,000円を納めることで御朱印がいただけます。とくに「西国(さいごく)三十三箇所霊場」や、お遍路さんで知られている「四国八十八箇所霊場」などの霊場巡りの際にいただく御朱印が有名で、専用の「御朱印帳」が用意されているほか、白衣や掛け軸などに御朱印をいただくことも人気です。

 京都で御朱印をもらっている人を多く見かけるのも、京都を中心とした近畿圏の観音霊場を参拝する西国三十三箇所霊場の御朱印を集めている人が多いからでしょう。御朱印は場所によってシリーズで集めたりするほか、「御神縁」「御仏縁」を結ぶ気持ちで、自身の参拝の記録や思い出として、御朱印帳に押してもらう人も多いようです。芸能人でも、モデルの杏さん、女優の永作博美さんや小沢真珠さんは、テレビで自身が集めた御朱印帳を披露していました。

 では、御朱印をいただくにはどうすればよいでしょうか?

 西国のように、観音霊場として整備されている場合は、専門の窓口があり、御朱印帳と納経料(=御朱印料、多くは300円)を出すとその場で書いてくれることが多いです。専用の御朱印帳でなくとも大丈夫ですし、御朱印帳を忘れた場合は、紙(適度な大きさに切った半紙)でもらうこともできます。写経を納めて御朱印をもらいたい人は、指定の場所に奉納しましょう。場合によっては、別途納経料が必要となることがあります。

■コレクター心をくすぐる御朱印

 神社で有名なのが、「全国一の宮の御朱印」です。一の宮とは、その地域の中で最も社格が高いとされる神社のこと。一の宮の朱印を集めるための御朱印帳を「全国一の宮巡拝会」が出しています。100社以上の神社が全国に点在していますから、全部そろえるのには大変な時間がかかると思いますが、そろえたときの喜びは計り知れないでしょう。

 その他、各地の七福神巡りでは、その土地の七福神で専用の色紙が出ていることが多いので、これを利用すると便利でしょう。共通のお守りが出ていることもあり、全部そろえて七福神を完成することもできます。このように、単に御朱印を集めるだけでなく、御朱印を押してもらう御朱印帳のバリエーションや、集め終えるといただける縁起物、それにまつわるグッズなど、ついつい集めたくなってしまうものもあります。

 もちろん全ての神社やお寺で御朱印を行っているわけではありません。特定のお祭りの際は出さない、逆にある期間のみ特別な御朱印を用意しているなど、寺社によって違いがあることも多いです。その場所に行ったのに御朱印をやっていなかった、ということにならないように、事前の下調べはしっかりして、スムーズに御朱印集めを楽しんでください。

■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー
【第1回 鳥居のくぐり方】
【第2回 手水、神前の作法】
【第3回 心霊写真の対処方法】
【第4回 お札と神棚の祀り方】
【第5回 参拝時の服装】

中津川昌弘(なかつがわ・まさひろ)
米国留学中に日本文化の重要性に気づき、現在まで伝統文化や神社仏閣の研究を重ねている。日本文化を海外に発信しようと、僧侶、神職とも交流を深め、忘れられてしまった日本の風習などに光を当てるために活動中。現代神社と実務研究会理事を務める。著書に『日本のおまもり』(徳間書店/共著)がある。
ハッピーお守りライフ






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