――本当に当たる占い師はどこに......? 恋と仕事と人生のはざまでさまよう独身アラフォー女・カシハラが、導きを与えてくれる占い師を求めて、さまざまな占いを渡り歩きます。

 今回訪れたのは、タレントの大桃美代子さんも涙したという韓流霊能占い師さんです。雑誌で当たると評判の占い師と聞き、さっそく新大久保に行ってきました。

■生活感あふれる茶の間に霊能者降臨!

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オシャレとは程遠い外観

 新大久保駅から歩いて1分。電話の指示通りに道をたどってみると、そこは雑誌に載っていたような小じゃれたカフェではなく、つぶれた中華料理屋のようなお店でした。どうやら雑誌で見たお店は取材専用のようで、普段占いをしているこちらは、テーブルもカーペットも普通の庶民風。生活感あふれる一般民家の茶の間です。片付かない棚、テレビやパソコン、床のあちこちに米袋などが置かれていて、田舎のおばあちゃんの家に来ている気分に。壁に大きな韓国の神様の絵が描かれ、その前に大きな仏壇のようなものがいくつも並んでいるところが、普通のおばあちゃんの家とは違う点かも。

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まさに茶の間! おばあちゃんの家に里帰りした気分でリラックスできるかも

 しばらく椅子に座って待っていると、奥から先生がやってきました。この方は、韓国で修業をしたムーダンだそう。ムーダンというのは、霊が降りてきて口寄せを行う韓国の伝統的なシャーマンで、青森のイタコのような役割を果たしている人のことだとか。暑さのせいか、アッパッパー(頭からかぶるだけのワンピース)を着ていて、シャーマンとは思えない庶民的な身なり。くるりとまとめた髪に赤ボールペンが刺さっているのが、アクセントになっています。

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韓国の神様の絵は、妙に迫力がありました

■もしかして見た目で判断!?

 カーテンを隔てた占いルームに座ると大学ノートを渡され、一番下に住所、氏名、生年月日を書くように言われます。そこから四柱推命と思われる星回りを書き出してくれるのですが、同じページに他の人の名前も住所も書かれていて、全部モロバレ......と思っていると、「今年、何か大きなことが起きるね」「それには大きなお金がかかるでしょ?」と立て続けに聞いてきました。日本語は通じるのですが、細かい単語までは分からないようで、先生が見えていると思われるものが何なのかなかなか伝わりません。早口でどんどん細かいことを聞いてきたのですが、どれもピンと来なかったので愛想笑いをしていると、「とにかく何か大きなことが起こるけどそれは何か分からない。ぐーんと上がるか、ぐーんと下がるかも分からない」と切り捨て。韓流おばちゃんの町らしく、おばちゃんパワーもやっぱり健在。こちらの困惑もまったく意に介しません。

 さらに、「あなたが太っているのは、先祖に飢えた人がいたからですよ」と。そ、それはただ見た目で判断しているとしか思えないのですが......。「もっと痩せないとダメだね」と言われましたが、先生、それ占いじゃないですって!

 次に顔をじっと見て「あなたは考えなしにいろんなことを受けとめるので、人が寄って来る。素直でいい人。でも、それだけいろんなものに憑かれやすいね」と言って顔を指差し、「いろんなことを夢にみるでしょ? 最近は泣いた夢を見たはず」と。夢は見るけど、泣いた夢はないな......と思って首をかしげていると、そのままスルー。そして、「熊本に縁があるでしょ」と言われたのですが、「まったくないですね~」と否定したのも束の間、「そう? どこかで関係があるはず」と聞く耳持たず。目に見えないものの判断は、自分では難しすぎます。

■結婚しない人は占い師に?

 さらに、「この年で結婚もしないで、いろんな経験をしてきたのは、私と同じ占い師になるから」と言った後に、おもむろに頭にもう一本ボールペンを刺しました。ボールペンについて突っ込みたい心を無理やり抑えていると、「あなたは前世、"神"だった。神だったから人間としては生きづらい」と先生。神ですか!! これは大きく出ましたね~! 「あなたに山あり谷ありいろんなことを経験させたのは、最後に人を導くため。神が人間として生きるには、そうでもしないと馴染めないから」と、先生は急にイタコのように大きく肩で息をしたり、「熱い息が出てくる」と言って息苦しそうな仕草を見せます。勢いづいた先生は、鑑定時間の30分をとっくにオーバーしても話し続けます。「何かが9月にある。だから、なんか変だと思ったら、予約がなくてもすぐにここに来なさい」と、言って、ノートに携帯番号を書くように促されました。氏名や住所に加えて、携帯番号まで書かされて......これで個人情報は丸分かりです。

 そんなことは気にぜず、こちらが立ち上がろうとしても、先生の話は止まりません。鑑定結果とは関係のない、自分が占い師になったときの経験談を話し続けます。これって、もしかしたら時間長引かせ割り増し料金作戦? と思いきや、延長料金は一切なし。机の上のお米に料金を差し込んで、そそくさと帰ろうとすると、追いかけてきて「今年は海に入らないで」というご注意までいただきました。

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出入り口にも置かれてい米が飾られていました

 時間延長もしてもらえ、前世は"神"とまで言われて満足度は高かったのですが、帰宅してネットで検索してみると「あなたが結婚できないのは、私と同じ占い師になるからです」とまったく同じセリフを言われたブログを発見! 考えてみると初めのほうで、「母方の先祖は栃木?」「東北に親戚がいないか?」「あなたは直感が強いでしょ?」「マンションを買う予定は?」などの質問を矢継ぎ早に浴びせかけてきたことを思い出しました。

 これは、依頼者がYESと答えた質問に合わせて決まったパターンをいつも言っているのでは......という気もしなくはないですが、途中でボールペンを頭にもう1本刺した辺りから、急に息苦しそうにしはじめて霊能力(?)を発揮しだしたのも確か。わざわざ「黒ボールペンを持って来て!」と店の人に催促し、赤ではなく、黒ボールペンを頭に刺していましたし。きっとあの黒ボールペンが霊界へのアンテナになっているのに違いありません。
(カシハラ@姐御)






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