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 ハリウッド俳優ウィル・スミスが、5軒保有している豪邸の内、マリブにある1軒をアメリカの建築雑誌「アーキテクチャル・ダイジェスト」9月号の特集で披露し、ファンの注目を集めている。

 ウィル一家が「スピリチュアルホーム」と呼ぶ豪邸、約7,500㎡ほどある広大な敷地はもとより、注目すべきは高価な装飾が施された内装だ。

 この豪邸のコンセプトについて妻ジェイダ・ピンケット=スミスは同誌の中で、「私にとってこの家はいつも精神的な場所です。私たちは地球に優しくオーガニックな性格なの。家族がくつろげる家を作りたくて、出来るだけ自然で手作りで、この土地と結びつくようなものにしたかった。この家に施された職人の技巧は、私たち家族の愛と絆を表してくれているの」と同誌の中で語っている。

 ジェイダの要望を受けた建築家のステファン・サムエルソン氏は、ペルシャやモロッコ、スペイン、南西アメリカなどの文化的特徴からインスピレーションを受けこの豪邸を設計したのだとか。ペルシャといえば「ペルシャ絨毯」が有名だ。ペルシャ絨毯は、色やモチーフにそれぞれ意味が込められていて、例えば、赤は"喜びや生命"を、緑は"不死"、金色は"権力"を象徴している。モチーフでは、砂時計は"運命から逃れられない"、ラクダは"富、幸福"、アーモンドの花は"若さや愛、憧れ"といった意味を表すなど、その色とモチーフの組み合わせで、祈りや願いを込めるそう。また、アメリカの先住民はインディアン(インディオ)だ。そのような国のエッセンスを取り入れた内装は洗練された木細工が多く、民族的な要素がたっぷりと感じられる。

 さらに、ジェイダのための「メディテーション・ルーム」(瞑想部屋)があるという。インディアンの血を引くジェイダは、「自然との共存」というインディアン的思想のもと、日々この部屋で瞑想し、大地の精霊たちとの会話を楽しんでいるのかもしれない。

 そのジェイダ、2010年にメディアに対し「夫には絶対に浮気はさせない」という強気の発言でファンを驚かせた。おしどり夫婦と銘打っていた2人だったが、この発言から、ウィルとジェイダの関係は明らかにジェイダが上だと知らしめた。今までウィル・スミスにスピリチュアルやオーガニックというイメージはなかったが、今回の豪邸設計は、強気姿勢のジェイダに対して口出しできなかったのだろう。

 唯一、ウィル・スミスの要望がかなった場所は、邸内にある円形のフロアだと自身が語っている。しかし、これも「無限のサイクルを作りたかったんだ。そしてこの円形のフロアはジェイダとの愛を象徴することを願って作ったんだ」と、あくまでジェイダのためのもの。「その気になったらその場でメイク・ラブは当たり前よ。もちろん撮影中だって。セックスは飽きさせないための努力が必要なの」という、SEX好きのジェイダのために無限に続く愛の営みができる場所を作ったということか。

 ウィルは10年に米テレビ番組に出演した際、「自分は、どういう自分かをすべて選択して決めることができるのだ。そして人間の可能性を自分の生き方を通して示していきたい」と自分の意志をはっきりと、かつ熱く語っていた野心家だったのだが......。ジェイダの思想がたっぷり詰まった豪邸によって、彼の熱い思いが気付けばジェイダ思考に染められていったのだろうか。

 アメリカでは「スピリチュアルホーム」とも呼ばれているこの豪邸。もしかしたら、ジェイダがウィルを束縛するための"パワー"が込められた家なのかもしれない。
(赤瀬弓子)






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