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ミリン・ダヨ。動画はこちらから
※見る前に心の準備をしてください

 ジョニー・デップ主演の映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』。シリーズ4作目で、公開1カ月を経ても人気を誇る今作は、ジョニー・デップ演じる主人公キャプテン・ジャック・スパロウが不老不死になるべく生命の泉へと旅をするストーリーだ。

 "不老不死"とはなんとも魅力的な響き。できることならいつまでも若く美しいまま、永遠の命を手に入れたいという思いは、男性だけでなく、美にこだわる女性の多くも一度は思うこと。人類の夢とも言える"不老不死"は、世界にたくさんの伝説を生み出してきた。例えば、人魚の肉を食べて約800年も生きた八百比丘尼(やおびくに)という女性の話や、人体を永遠不滅の体質に変化させる「生命のエリクシール」を作り出していた錬金術師、アメリカ大陸フロリダ周辺に存在するといわれる、飲むと若返ると伝えられる「若返りの泉」と、さまざまな伝説が存在する。

 その中でも、ちょっと滑稽な逸話がある。アラブの大金持ちのかなりイタイ話だ。

 オランダ出身のミリン・ダヨはご存知だろうか。"神からのお告げ"を聞いた瞬間から不死身の体となり、剣を体に突き刺しても血を流すことも死ぬこともなくなったという実在の人物だ。日本でもさまざまなテレビ局のオカルト番組でも取り上げられており、動画コンテンツ共有サイトYouTubeでも実際の映像を見ることができる。映像内では、背中から腹にかけて剣を貫通させている。前述の通り血が出ることもないうえ、剣を突き刺したまま元気に走る姿も映し出されている。剣を抜いた後は、突き刺した穴が背中と腹に2カ所開いているだけでミリン・ダヨ本人も痛そうなそぶりはまるでない。まさに超常現象ともいうべき映像だ。

 しかし、このミリン・ダヨ、"神からのお告げ"を受けたはいいが、結局、世界のために活躍することもなく死んでしまった。死因はいまだ不明。食べた釘を摘出する手術で使用した麻酔の影響とも、もちをのどに詰まらせての窒息死という説もある。

 ミリン・ダヨの逸話もかなり興味深いが、これにまつわる珍伝説がある。

 この得体の知れないパワーを持った体に興味をもったアラブの王族(名は明かされていない)が、ミリン・ダヨの片腕をなんと約40億円で買収し、鍋で煮込んで食したというのだ! 人肉を食べるという人道に反する行いだが、剣を刺しても死ぬこともなく、血を流すこともなかった男の肉は、「もしかしたら"不老不死"になれるかもしれない」という思いを抱かせるのに十分だったのだろう。

 そしてこの王族は不死身になったかというと、結果は単なる下痢で終わりだ。40億円が下痢として排泄されるとはなんと痛々しいことだろう。そもそも、ミリン・ダヨの体を食して不老不死になれるという確証などどこにもない。そんな賭けに大金をはたいたうえ人肉まで食すとは、金持ちの考えることはよくわからない。

 この話を聞いて、不老不死を求めるなんて馬鹿なことだ思った人も多いと思うが、実は2008年に世界で不老不死にまつわる発見が報告されている。

 それは中国の不老不死伝説「太歳」だ。この生物は、表面が粘液で覆われ自己治癒力を持っていると語り継がれており、食すと不老不死になれるといううわさを聞きつけた始皇帝が捜し求めていたのだとか。始皇帝は結局見つけられなかったが、なんと2008年に「太歳」と思われる未知の生物が中国で発見されたのだ。現在も調査中とのことだが、機会があればぜひ試してみるのもいいかもしれない。そのほか2009年には科学的にも老化を抑える可能性のあるメカニズムの発見がノーベル賞を受賞したりと、近年不老不死に関する報告が後を絶たない。

 これまでも不老不死にまつわる伝説が絶え間なく受け継がれてきたが、近年のクローンや細胞学といった科学の急激な発展などで、いつか不老不死伝説が現実のものとなる時代がくるのかもしれない。






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