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「Trinity」No.39(エルアウラ)
 

 アンジェリーナ・ジョリーが表紙だったり、岡本夏生を特集したり、旬な話題とオシャレな装丁で、ほかのスピリチュアル系雑誌とは明らかな一線を画す「Trinity」(エルアウラ)。トリニティとは「精神と肉体と美の三位一体」の意味。スピリチュアルだけに偏らず、美肌もダイエットもSEXも全てを網羅してこそ幸せになれる。お部屋にあってもドン引きされない精神世界マガジンとして、唯一無二な存在なのです。レビュー初登場の「Trinity」、入り口はオシャレ、でも中身は濃厚スピリチュアル。早速その濃厚な世界のドアを開いてみましょう。

<トピック>
◎やっぱり知りたい日本の未来 予言者インタビュー
◎SPECIAL FEATURE 予測&生き抜く力10カ条
◎越智啓子 そのまんまでOK vol.32 

■2012年の地球滅亡は今のところない!

 今号トップ記事は、東日本大震災を予知して詳細に当てた事で話題のブログ「幸福への近道」の会社経営者・松原照子さんインタビューです。

 松原さんは2011年2月16日付のブログに、「『陸前高田』と云う地名が声にならない会話を 自分にしています。どこにあるのだろうと 探してみると 見付かった。(略)釜石辺りが赤く見えた」と記述。ほかにも「原子力発電所には天災を避けてくれていますが いつ地球のお心が変わるか分かりません」とか「太平洋プレートは 日本海溝に沈み込む」とか鳥肌モノの預言を1月~2月中に続々更新。あまりの当てっぷりにネット上は騒然となり、「3.11以降、瞬間的に記事を書き換えたのではないか?」と疑うアンチたちが「Yahoo!知恵袋」に質問を乱立。「改ざん」の証拠をつかむため、ブログのシステムやRSS更新を実際に実験検証した回答者がベストアンサー(コイン100枚)を獲得するという事態にまで発展。結局今も本当かウソかの論争は持続中。みんな、松原さんに夢中なのです!

 当の松原さんは「Trinity」インタビューにて、「子どもの頃から見える『不思議な世界の方々』が教えてくれたことをブログに載せているだけ」、と冷静に回答。パソコンができないので、原稿用紙に書いたものをサイトの運営者がブログにアップしているんだって。流行のアンティークコラージュ風の誌面デザインのせいか、松原さんの人柄なのか、インタビューを読む限り、うさんくささよりも単純に「松原さん超スゲー」と思いました。前々から2012年に大規模な人類変革が訪れると言われているけど、松原さん的には「2012年の地球滅亡は、今のところないでしょうね。胸騒ぎがないから」とのこと。妙~にホッとしました!

 この数ページ後ろには、占星術研究家・鏡リュウジ氏インタビュー。超有名なリュウジ兄やんも、やっぱり著書で「3月中旬に海に関することが起きる」と大胆予測していたのです。松原さんの後に読むとどうもアレだけど、「今年のはじめから『2011年は始まりの始まりの年になる』と言ってきました」とがんばるリュウジ兄やん。「本当の予言は誰にもできない」「正確な予言はできないと知ることも大切」とダメ押し。みんな、リュウ兄のことはスゴイって思ってるから大丈夫だよ!! ......って、突然のキスでその唇をふさいであげたい衝動に駆られました。

■そんなにいっぱい入らないよぉ......!

 大特集は「未来を生き抜くための10カ条」。これから必要とされる10個の力は、「人間力」「経済力」「自給力」「英語力」「運命力」「直感力」「適応力」「判断力」「潜在力」「慈愛」と、多すぎるラインアップ。それぞれの力のつけ方を「Trinity」は教えてくれます。
 
 「人間力」の項目では、ガッチリムッチリな体格で、工事現場で働いていてもしっくり馴染むであろうアウトローな風貌の霊能者・旭太郎も助言に参加。「今できる事を考えて下さい。(略)ゴミが落ちていたらそれを拾うとか」とのこと。それならできそうです。ほかのページも僧侶、心理カウンセラーなどが温かい言葉を寄せる中、1990年にニシキヘビ脱走騒ぎを当てたことで有名になり「青森の神様」と呼ばれる霊能者・木村藤子も助言。「これからの時代に大切な事は?」との問いに「例えば取材に行くように言われてOKして途中事故で死んだとします。言い方は悪いけど、OKしたら、社会人は自己責任。すべては知識や判断力です」と辛らつなお言葉。これは、行く途中で死にそうだなって思ったら、その仕事は断る判断力が必要ってことでしょうか? ......生きるって、大変!

 「Trinity」はまだまだ必要な力を投げ掛けてきます。「自給力」のページでは「畑を持って野菜を育てる」ことを提案。「ゼロから始まる楽園ライフ」と称し、「NHKテキスト趣味の園芸」だったら3冊分にわたる内容をはしょりまくって5ページで一気に紹介。その後「英語力」などは3ページずつ、とにかくもう心がけることがいっぱい! 

■大天使ルシファーが言ってっから大丈夫

 ぎゅうぎゅうに詰め込んだ後は、魂ドクター・越智啓子先生のコラム「そのまんまでOK」でホッと一息。越智先生は、日本のフェミニストで社会学者の上野千鶴子とアパホテルの社長・元谷芙美子社長を足して富井副部長(『美味しんぼ』)で割ったような外見の、グッドな魅力あふれる精神科医。越智先生も震災の衝撃を受け、「本格的な平和づくりが始まった、そんな『いよいよ』を感じています。日本は大丈夫です!」と太鼓判。先生のお言葉によると、「この世界は最初光だけの一元の世界だったのですが、光自身が自分の特質をもっと知りたくて、光の一部である闇を創って二元性の世界にしました。そのとき名乗りを上げたのがコバルトブルーの大天使ルシファーです。(略)ルシファーが言った『時がきたらまた光に戻ってきます!』というその時がやっときたのです」とのことです。

 ゴルフなら「OB」とか、麻雀だったら「ドラ・ツモ・役満」とか、それをたしなんでいる人たちが使う用語って、最初はちんぷんかんぷんで何だか分かんないですよね。でも、自分自身がその世界にハマっていくと自然に分かってきて急激に楽しくなるものです。つまり越智先生のお言葉も、いつか分かる日が私にもくると思います。ああ、そういうことを言っていたのか、とうなずいてみたい。

 「Trinity」はそんなスピリチュアル初心者である読者の存在も無視しません。「物凄く当たった占い体験」の読者投稿コーナーでは、当たった当たったとハイテンションなコメントに交じって、「特に当てられたことはないと思います」というクールな回答も小さく掲載。イッちゃい過ぎてないギリギリ感が、「Trinity」の醍醐味! 
(田房永子)



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