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Photo By chrismphillips from Flickr

 最近、占いサイト等で13星座占いをよく目にすることはないだろうか?

 2011年1月、米国ミネソタ州の新聞に「13星座論」が発表され、占星術を信じる多くのアメリカ国民を混乱の渦に巻き込んだ、と「AFP BB News」が報じた。2007年に一度は話題になり、日本でも「へびつかい座」が新しい星座として注目され、13星座が定着するかと思いきや、一瞬で幕を閉じた13星座論。再燃の兆しか?

 発端であるミネソタ・プラネタリウム協会理事カンクル氏は、現在の12星座は古代バビロニア人が約3,000年前の太陽の位置をもとにして決めたものであり、現在の星の位置とでは1カ月程度の"ずれ"が生じていると新聞で公表。これより、やはり新たに「へびつかい座」投入の必要がでてきたのだと語っている。対するアメリカの占星術の専門家たちは、この"ずれ"は既に予測されており、12星座占いに織り込んだ上で占っているので問題はないとしている。

 発表から半年、日本においても少なからず、占星術ファンたちの混乱が見られる。

 例えば、12星座が魚座の人は「傷付きやすく思慮深い性格」と言われているが、13星座で占うと、状況判断に優れ自立心に富む「水瓶座」となるのだ。こうなれば占星術ファンだけでなく、雑誌やテレビでライトに占いを楽しんでいる人だって混乱してしまう。

 実際、質問投稿型のナレッジコミュニティーサイトでも「どちらを信じるべきか」という質問が相次いでおり、12星座派と13星座派とで論議が分かれている模様だ。

 そもそも占星術とは、太陽が通る天の道(いわゆる黄道)に沿って描かれた360度の輪を12区画に分割した「黄道十二宮」に星の名前を当てはめているのであって、実際の星の並びとは似て否なるもの。さらに言うと、12区画するときの基準点(春分)は地球の地軸の"ずれ"により移り変わるものとされ、カンクル氏が提唱する"ずれ"についてもここで解決されることになる。

 また約2,000年もの想像を絶するほど長きにわたり統計・研究が行われきた「12星座論」は、現代に至ってもなお衰えることのない。歴史の深さを鑑みるに、その信憑性は計り知れない。

 一方の13星座派の中では、理論的な12星座派に対してもっとスピリチュアル的要素の見解が強い。13星座の場合は、前述した「黄道十二宮」に現代の実際の星を当てはめて占うことになる。問題は鑑定内容だ。

 占星術は元来、天体科学と密接な関係にあり、星の持つパワーや神話なども無視はできない。つまり、自分が出生したその時、どの星が太陽に照らされていたのかということが重要となる。例えば12星座論が一般化していても、生まれた日時に「へびつかい座」が太陽に照らされていたら、間違いなく「へびつかい座」の持つパワーに影響されているだろう、という解釈だ。

 これは、現代に生まれた人間は"現代の星並びで占う"という、理にかなっている解釈でもある。

 どちらも納得のいく論議だが、では、どちらを信じるべきか? 

 結局のところ、占ってもらう側の判断に委ねられるということになる。占い結果次第で、12星座派か13星座派のどちらかを選択するというのも、なしではないだろう。もちろん、いいところを抽出して、自分なりに解釈してもよい。ただし、実際の占星術は、星座だけで占っているわけではなく、太陽や月、水星・金星といった惑星、星同士の位置関係や地平線の位置など、さまざまな要素を多角的に捉え占われる奥深い占術だということを忘れてはならない。
(赤瀬弓子)



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